サポート・ファミリーからのお便り
(中国からの留学生との交流)

掲載日:2015年2月6日

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「いろいろなところに行ってみたい!」

交流のお相手は、中国人の大学生。日本に来て2年になるのに、これまで自宅と学校の往復ばかりで、あまり出かけることができなかったとのことでした。

「これまで行けなかったところに、できるだけ行ってみたい」。

こうして今回のサポート・ファミリー・プログラムがスタートしました。

私たちの1回目の交流は、9月27日。シーバスで横浜駅から山下公園まで向かい、みなとみらい地区の観光スポットを回ることにしました。会話を楽しみながら充実した時間を過ごすことができ、今後の交流活動に大きな期待を感じました。

自称「美食家」の彼とは、それ以降も荻窪にある国内でも珍しい彼の故郷「潮州」料理の専門店で舌鼓を打ったり、メキシコ料理店でタコスを食べたり、横浜赤レンガ倉庫で行われていたドイツビール祭りで極上の一杯を酌み交わしたりと、「食」を通じてたくさんの時間をともにしてきました。
中国のこと、家族のこと、大学生活や将来の夢などいつも話題は尽きず、会話が弾みつい時間も忘れてしまうほどでした。
会っていない時も、彼が関心を持ちそうな新聞記事を見つけてSNS経由で送付。その感想を日本語で書いてもらい推敲するなど、できる限り接点を密に持つよう努めてきました。


日本の歴史・伝統文化の体験


横浜ランドマークタワーや東京都庁の展望フロアから夜景を楽しんだり、若者で賑わう六本木、渋谷を訪れたりと、現代日本の都市文化を体験してもらいながら、その一方で日本の歴史や伝統文化についてももっと知ってもらいたいと常に考えておりました。
そこで11月の休日には秋の鎌倉を1日かけて堪能、当日は好天にも恵まれ、お寺巡りのとても楽しいミニ・ハイキングになりました。写真が趣味の彼にとって、この日はお気に入りの作品がたくさん撮れた日になったようです。

また、日本の食文化にもとても興味があるとのことから、お好み焼きと焼鳥にも挑戦。お店の方の手際良い捌きを興味深い眼差しで観察し、あつあつのできたてを美味しく頬張る姿を見る時、我々日本人には当たり前に映る物や事が、外国人の視点で見るとまた違った感覚になることを実感しました。

1月に入り、初春の特別興業で賑わう新宿の寄席にも足を運びました。
落語はもちろん、奇術、紙切りなど一流の芸に生で接することで、我が国の伝統芸能の一端も感じてもらえたものと思います。
意外なことに彼は寄席で初めて見た三味線に大変興味を覚え、習ってみたくなったとのこと。
そのうち、新しい中国人三味線演奏家が1人誕生するかもしれません。

日本をもっと知ってもらうために

私のサポート・ファミリー・プログラムへの応募動機は、「地域に住む留学生の方に、日本のことを少しでも知ってもらうためのお手伝いがしたい」というものでしたが、実際には彼から学ぶことも多く、日本との違いを意識・理解することで日本文化や社会そのものを深く見直す非常に意義深いものとなりました。
今回の活動を通して感じたことは、「インターネット社会の今日、スマホ、PCで留学生は様々な情報を容易に入手することができる半面、本質的な理解には至っていないのかもしれない」ということです。
留学生として慣れない日本で暮らす中で、実際にフェイス・トゥ・フェイスで接触できる日本人の範囲やシチュエーションには限りがあり、日本の生活習慣などを知る機会が少ないのかもしれません。
その観点から、日常の学生生活にはない日本の家庭との接点が得られるこのプログラムは留学生にとって非常に意味のあるものに違いないと確信し、その役割を僅かでも全うできるようにと考えてきました。
今後も彼が自分自身の目で見て真の日本をより深く理解できるよう、交流を通してのサポートを続けていきたいと考えています。
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